東北六魂祭2014山形
フィデア総合研究所(山形市)は、山形市で開催された「東北六魂祭2014山形」(24、25日)の
県内への経済波及効果(生産誘発額)が24億5千万円あったとする試算結果を発表しました。
主催者が発表した2日間の延べ観光客数26万人を基に経済効果を試算したそうです。
観光客が土産物や食事、宿泊などにお金を使った消費額を27億5千万円と試算した。
このうち、県内企業で生産されたものを直接効果とし、15億4千万円。
また、観光客に提供した商品や食事などに関して原材料の調達、流通に結び付いた収入(第1次間接効果)は5億1千万円とした。
こうした収入の増加で従業員の所得が増え、消費に回ることで生まれる効果(第2次間接効果)を4億1千万円とはじいた。
直接効果と第1次、第2次の間接効果の総計を経済波及効果としている。
26万人の観光客のうち、県外客の宿泊率は9.9%、日帰り率は54.9%とし、1人当たりの消費単価をそれぞれ2万7920円、9022円と試算。
県内から訪れた観光客の宿泊率は6.1%、日帰り率は29.2%で、消費単価はそれぞれ2万3661円、4882円と見積もった。
フィデア総研は「足元の経済状況が良くなっていることで観光客の財布のひもは緩んでおり、
過去の開催地と比べてもかなりの直接効果があった。
山形の魅力を売り込むシティーセールス効果に加え、
山形花笠まつりや山形デスティネーションキャンペーンなどに関心を持ってもらう副次的効果もあったのではないか」と分析しています。
ちなみに、福島市で開催された昨年の東北六魂祭の経済波及効果は、とうほう地域総合研究所(福島市)の試算によると37億100万円だった。